2020年07月04日

災害なんでもBOX 2020-07 [ 災害ボランティア活動 ・ 常総市体験記 ]

災害ボランティア活動体験記

 〇、湖南市の小〇氏が今までに災害ボランティア活動で体験された中の3カ所について、
   3回に分けて今後毎月1回投稿させていただきます。

災害なんでもBOX 2020-07 [ 災害ボランティア活動 ・ 常総市体験記 ]


   これから、災害ボランティア活動に行ってみようと思われる方々にとっては、特に参考に
   なる事が多だ記載されております、又、被災地の内容がテレビ等で報道されていない
   事が記載されており 3回の体験記を多いに期待してください。

第一回目 茨城県常総市での災害ボランティア活動 体験記
  平成27年9月日本列島を襲った台風18号は関東地方にも甚大な被害をもたらした、
 私は、被害の大きかった茨城県常総市へのボランティアを思い立った。

  10月7日に仕事を終えて帰宅後、準備していた荷物を持って京都駅に向かった。

  京都駅22時30分発の東京行きの夜行バスに乗った、東京には、翌朝 (8日) 6時
 30分に着いた。

  山手線、常磐線を乗り継ぎ取手駅に向かい、取手から関東鉄道に乗り換え
 水海道駅に前進、5分ほどで駅の近くにあるホテルに着いた。

  当然、チェックイン時間前である、事情を説明して着替えをさせて頂きボランティア
 センターへ向かった。

  受付を済ませボランティア先の指示を待った、ここでは、ボランティアに車で来て
 移動支援が出来る人と、そうでないボランティア参加者が一つのチームを編成して
 目的地に向かうようになっていた。

  ボランティア 1日目 (10月8日)

  最初に活動したのは、驚く事に宿泊するホテルの隣の家であった。

  活動内容は、床の掃除であった、依頼者は一人住まいで、手が不自由で雑巾が
 絞れず困っているとの事である。当初、「簡単な作業頂き」 と思った、ところが実
 際にやってみると、そう甘いものではなかった、拭いて直ぐには水気があって綺麗
 に見えるが乾いてくると木目に細かい泥が入っていて、白く汚れが浮かび上がって
 くる、根気よく何回も水を換え単純な作業を繰り返して、ようやく拭き掃除をした廊
 下らしくなった。

  午後は、別の家で床下に溜まった泥の掻き出しに向かった。

  最近の稲刈りは、コンバインで行うため、稲刈りの終わった田んぼには細かく切
 られた藁が放置されている。これが濁流により床下に流れ込んで、半渇きの状態
 で堆積しており、壁土を掻き出すようなものだ。また、床板の梁の高さが作業をす
 るのに中途半端な高さで中腰で行わなければならず、腰は痛くなるし、作業はスイ
 スイとは進まず辛い物があった。

  しかし、作業が終わり、チームを解散する時には、ほんの数時間一緒に作業した
 だけなのに、長くつきあっていたような感じがして、「元気でね」 とか 「また、何処か
 でお会いしましょう」 等と声を掛け合った。 自己満足かも知れないが、誰に言わ
 れた訳でもなく自らの意思で参加し、チームが一つの目標に向かって力を合わせ
 て、何らかのことをやり遂げたと言う気持ちがそうさせているのだと思った。
 実に清々しい気持である。

  ボランティア 2日目 (10月9日)

  この日は、180坪の庭の有る大きな家に向かった。

  作業内容は、屋敷内に流れ込んだ、泥・藁等の除去 及び 石灰の散布であった。

  兎に角広い庭付きの家で屋内と屋外の二組に分かれての作業であった。チーム
 の中に、会社の同僚数名がワンボックスカーでみえていた。この人たちは、東日本
 大震災をはじめ各地のボランティア活動に参加されているとの事で、ボランティア
 活動に必要なものは搭載されているとの事で、昼休み (昼食) 時には、皆にコー
 ヒーを振舞って下さった。

  また、メンバーの中に庭木の剪定のできる人がおられて選定作業が始まり、被災
 者の方は大喜びであった。

  夕食後、水海道では、蕎麦が有名との事だったので買物にでかけた。

  蕎麦を製造・販売している店を見つけて目的のものを購入し、水害の時の話など
 を聞く事ができた。この店も製麺する機械は水に浸かり使用できないとの事で、販
 売は今の在庫のみとの事であった。また、この地区には5件の製麺所があるそうだ
 が、3件は廃業するとの事であった。

  ボランティア 3日目 (10月10日)

  この日は、工場の清掃作業であった。

  汚濁で汚れた器材を運び出し、壁や床の汚れを水洗い。ここでも何回となく水洗
 いしなければ、綺麗にならなかった。

  運び出した器材で不要と言われたものは、工場前の廃棄品の集積場に運んだ。

  中にはまだ使えそうな物も沢山あった。 (もったいない感じがした。)

  これで、3日目のボランティア活動は無事終了した。

  今回初めてボランティア活動に参加した。東日本大震災後のボランティア活動に
 宿泊の目途が立たなくて参加できなくて、悔しい思いをしてから4年半が過ぎていた。

  この3日間を振り返ってみると、当日活動する出合った人とチームを組み、被災さ
 れた人達のために、黙々と作業する事は、とても清々しい気持がした。また、この人
 達と別れるのが一寸だけ寂しい気がした。

  作業終了後、ホテルに戻り着替えをさせて貰い、水海道駅へ向かった。

  住路の逆順で東京駅に向かい、事前に連絡していた 「いすゞ自動車に秋〇さん」 に
 会った。仕事の関係者で 「〇崎さん」 が同行されていた。

  駅近くの居酒屋でボランティア活動の状況や前回会った以降の近況を話しながら時
 間を忘れて楽しいひと時をすごした。駅に戻ったのは夜行バス発車時刻ギリギリだった。

  以上が初めて参加したボランティア活動等の内容である。


   今回の体験記は
     湖南市災害ボランティアセンター運営隊員・小〇氏の投稿

                    (m.k 投稿)
 
  
     


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Posted by ふれあい at 10:25│Comments(0)災害なんでもBOX

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